同じ業界にいる自分がこの問題について考えてみる。


昨日東証一部上場化学メーカー(以下H社)の不正が発表された。
その会社は大学院時代にちょっとだけ入社を希望した一社でもある。

まぁ説明会のタイミングで第一希望のメーカーと被ってしまい、
面接を受けるまでもなかったんですけどね。


このようなH社が不正したことはそりゃこれだけのニュースになりますよ。
しかもその会社の親会社の会長が経団連の会長なんだからなおさら話題にはなる。 


さて、今回の不正問題に関して自分の意見としては
まだまだ公表していない会社があると思う。

原因として以下が考えられる。

・性能上問題ない
・バレない
・供給先を信用している


・性能上問題ない

今回のH社が公表したことに対して、
『性能上の不具合、安全上の問題、法令違反はない』と言い切っている。

上記の問題がないのに公表する必要ある?
という会社は絶対ある。

数年前にあったエアバックメーカーのように死亡事故があるような
製品を作っていたら確かに大問題。

性能上問題ないし、安全性も確認できてるし、法令違反してないし、
別に公表しなくていいっしょ!っていう会社あると思う。


・バレない

これがメーカーの良くないところ。
性能上の問題があるまで、中身を分析しないとほぼ100%バレないと思う。

商品には成分表を公表しているものもあるが、
大体の化学製品は製品の中に隠れているものが多い。

たとえばパソコンの中の基盤とか、テレビの中の液晶など
一般消費者がほぼ分解しないであろうところに使われている製品が多いし、
実際分解して中身がわかる人は極めて少ないと思う。


・供給先を信用している

今回の問題は顧客との契約で当初予定していた検査項目を
行なっていなかったということ。
例えば検査項目が10個あるとしたら8個しかやっていなかった。

10年以上付き合いがある会社で性能上問題ない場合、
8個しか検査をやっていない製品という事実も顧客は知らないし、
そもそも検査項目に合格という文字があれば疑う余地はない。

今回の公表に関してはこの信用が問題だったということ。

正直確かに性能上としては問題はないが、
契約上の問題が発生するので、問題は大あり。


この公表で『技術大国の終焉』とか言われているが、
そんなことは自分は全く思わない。
仕事で中国、韓国の製品に触れることもあるが、
相当酷い製品も多い。
ただいい製品もあるが、日本と同等でもコストがかかるものが多い。


自分は今回の問題に対して擁護派の一人だが、
でもやってはいけないことをやってしまったら
今回のように素早く公表すべきであると思う。

この公表で『技術大国の終焉』とか言われているが、
そんなことは自分は全く思わない。

今回のH社の対応は素晴らしいと思う。

まだ公表していない会社にしてみれば、
冷や汗をかくものであったに違いない。